毎日一つずつ楽しいことを見つけて幸せに暮らす実験・・・のはずが現在K-POP+韓国ドラマ偏重中
by solcov
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『どろろ』
僕は子供の頃、非常に恐がりだったのだそうだ。本人に記憶はないが、怪獣が出てくるような番組は父親の背中に隠れて見ていたという。
そのくせ、妖怪やお化けが出てくるアニメ(当時は「テレビまんが」だったが)が好きで、この『どろろ』など毎週欠かさず見ていたらしい。(まだ明るい時間の再放送枠で見ていたので、余り恐くなかったのではないかと思われる)。
手塚治虫原作なので、割と知られているのではないかと思うが、とにかく主役の百鬼丸がユニークなキャラクターだった。
父親が、「天下を取らせてくれるなら、生まれてくる子供の体をやろう」などと妖怪連中に約束してしまったため、百鬼丸は体の48カ所が欠損した状態で生まれてきたのである。
生まれてすぐに捨てられてしまった百鬼丸は天才的な医者に拾われ、木と焼き物で体の欠損部分を作ってもらう。そして、奪われた自分の体を取り戻すため、48体の妖怪を倒す旅に出るのである。
これだけでも随分ダークで異色なのだが、更にこの百鬼丸、両腕に刀を仕込んでいるのだ(写真)。後の「コブラ」の元祖のようなものだが、これがまた陰惨さを倍増させる。
いくらなんでもダーク過ぎるということだったのか、一応主役は百鬼丸と一緒に旅をする、自称大泥棒の「どろろ」という子供になっている。
たまたま、この『どろろ』のDVDボックスが出ているのを見つけ、半ば衝動的に買ってしまった。
で、早速見てみたのだが・・・
暗い。
重い。
戦国期の権力対民衆の対立構造がさりげなく物語に組み込まれているのである。
つまりは、生まれながらに体を奪われた百鬼丸は、虐げられた民衆のメタファーであり、百鬼丸の背負った陰惨さは、当時の百姓たちが背負った陰惨さでもあったのだ。
だが当時の僕がそんなことに気づくはずはなく、ただ素直に妖怪退治の物語だけを追いかけていたのであった。
今、子供向けのアニメというと子供しか喜ばないようなものばかりのような気がするのだが、「子供向け」という基本を外すことなく、骨太な物語を作ろうとしていた人がいたことに、ちょっと感動してしまった。
ちなみに、下の写真は「金小僧」という妖怪である。
竹藪に埋められたカネの精で、「や~ろ~う~か、や~ろ~う~か」とつぶやきつつ、カネの隠し場所に人を導くのである。
当時、僕はこの妖怪が一番恐かったのだが、今にして思えばなぜこんな有り難い妖怪が恐かったのか謎である。
なお、この『どろろ』がPS2でゲーム化され、金小僧のストラップのオマケつきで販売されるそうだ。きっと大人になってから金小僧の有り難さに気づいた人が僕以外にもいたのだろう。
そのくせ、妖怪やお化けが出てくるアニメ(当時は「テレビまんが」だったが)が好きで、この『どろろ』など毎週欠かさず見ていたらしい。(まだ明るい時間の再放送枠で見ていたので、余り恐くなかったのではないかと思われる)。
手塚治虫原作なので、割と知られているのではないかと思うが、とにかく主役の百鬼丸がユニークなキャラクターだった。
父親が、「天下を取らせてくれるなら、生まれてくる子供の体をやろう」などと妖怪連中に約束してしまったため、百鬼丸は体の48カ所が欠損した状態で生まれてきたのである。
生まれてすぐに捨てられてしまった百鬼丸は天才的な医者に拾われ、木と焼き物で体の欠損部分を作ってもらう。そして、奪われた自分の体を取り戻すため、48体の妖怪を倒す旅に出るのである。
これだけでも随分ダークで異色なのだが、更にこの百鬼丸、両腕に刀を仕込んでいるのだ(写真)。後の「コブラ」の元祖のようなものだが、これがまた陰惨さを倍増させる。
いくらなんでもダーク過ぎるということだったのか、一応主役は百鬼丸と一緒に旅をする、自称大泥棒の「どろろ」という子供になっている。
たまたま、この『どろろ』のDVDボックスが出ているのを見つけ、半ば衝動的に買ってしまった。
で、早速見てみたのだが・・・
暗い。
重い。
戦国期の権力対民衆の対立構造がさりげなく物語に組み込まれているのである。
つまりは、生まれながらに体を奪われた百鬼丸は、虐げられた民衆のメタファーであり、百鬼丸の背負った陰惨さは、当時の百姓たちが背負った陰惨さでもあったのだ。
だが当時の僕がそんなことに気づくはずはなく、ただ素直に妖怪退治の物語だけを追いかけていたのであった。
今、子供向けのアニメというと子供しか喜ばないようなものばかりのような気がするのだが、「子供向け」という基本を外すことなく、骨太な物語を作ろうとしていた人がいたことに、ちょっと感動してしまった。
ちなみに、下の写真は「金小僧」という妖怪である。
竹藪に埋められたカネの精で、「や~ろ~う~か、や~ろ~う~か」とつぶやきつつ、カネの隠し場所に人を導くのである。
当時、僕はこの妖怪が一番恐かったのだが、今にして思えばなぜこんな有り難い妖怪が恐かったのか謎である。
なお、この『どろろ』がPS2でゲーム化され、金小僧のストラップのオマケつきで販売されるそうだ。きっと大人になってから金小僧の有り難さに気づいた人が僕以外にもいたのだろう。
by solcov
| 2004-08-30 23:18
| アニメ