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『世界の中心で愛を叫んだけもの』

実はこの件に関して僕は大変怒っているのだ。
そう、『世界の中心で、愛をさけぶ』である。

言ってはなんだが、この小説に違うタイトルがついていたらこんなに売れていなかったはずだ。それくらいタイトルにインパクトがあった。
ところが、そのインパクトのあるタイトルはよそからちゃっかり頂いて来たブツだ。
元ネタはハーラン・エリスンの『世界の中心で愛を叫んだけもの』である。
79年に日本で翻訳されて以来、ずっと僕の愛読書だった本だ。

既存の作品のタイトルをもじったり、真似たりすること自体は別に悪いことではないが、節度は必要だと思う。ただ言葉にインパクトがあるというだけで、全く縁もゆかりもない作品から借りてくるのはやりすぎだ。
某自閉症奨励アニメのサブタイトルに使われた時も相当不愉快だったが、あれは所詮サブタイトルでだったので、「しょうがねえなあ、もう」くらいで済ませ、忘れることができた。今回はそこいら中でこのタイトルを見かけてしまうので、なかなか忘れてあげることができない。

片山恭一に悪意があったとまでは思わないが、余りに無神経だと思う。その無神経さに腹が立つのだ。

しかし、エリスンもまさかこんな他愛もない極東のお子ちゃま小説に自作のタイトルを引用されるとは思っていなかっただろうなあ・・・。
by solcov | 2004-07-23 23:58 | 文芸

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