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映画『どろろ』

映画『どろろ』_a0018010_1854485.jpg昨日レイトショーで映画版の『どろろ』を見てきた。

このブログを初めて間もない頃、アニメ版について書いたことがあるが、子供の頃から大好きだった作品なので、期待半分・不安半分で劇場に足を運んだ訳だ。
1月末から公開されて昨日までやっていたくらいだから、そう酷い出来ではないのだろうとは思いつつも、ちょっと考えただけでも実写映像にしにくいポイントが幾つもある物語だから、設定だけ借りた別の物語になってしまっているのではないか、という不安も拭いきれなかった。

結果はOK。
手放しで絶賛とは行かないが、ちゃんと『どろろ』になっているし、現代的なアレンジも施されていて面白い作品だった。

特に感心したのは、原作では最終話でようやく明らかになる、どろろが実は女の子だったという「秘密」を、序盤でさっさと明かしてしまい、なぜどろろが男として生きようとしたかという点に重きを置いた脚本になっていたことだ。「実は女」というのは小説やマンガでは簡単にやれるネタだが、実写の場合女の子に男装させても観客にはすぐわかってしまう。そこを引っ張るよりは百鬼丸と年齢の近い女性に変えてしまった方が物語に広がりが出る。
ラスト近くの見せ場になる、どろろが泣きながら復讐を諦めることを百鬼丸に伝えるシーンは、原作通りにやっていたのでは作れなかっただろう(このシーンの柴咲コウは凄く良かった)。

欲を言えば、どろろと百鬼丸の妖怪退治をもっと見たかったが、時間の制限がある以上これは仕方がないところだ(だったら個々の妖怪を倒すシーンを短くして数を増やせば全体の流れがもっと良くなったのではないかとは思うが)。
まあ、あとは土屋アンナ一人だけが演技力に欠けていて全体から浮いていたのが惜しい点だろうか。

二作目・三作目の制作も決定したらしいが、一応この一作目で原作の中心になるストーリーは描き終っている(どろろの秘密がもう一つ残ってはいるが・・・)。原作とアニメのラストシーンはどろろを残して百鬼丸が一人で自分の体を取り戻す旅に出るところで終るのだが、どろろを連れて広い世界に旅立った百鬼丸の物語はこの先どう描かれるのだろうか。
これまた期待半分・不安半分というところだ。
by solcov | 2007-04-07 18:55 | 映画

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