
毎日一つずつ楽しいことを見つけて幸せに暮らす実験・・・のはずが現在K-POP+韓国ドラマ偏重中
by solcov
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フジ帝国の興亡(抜粋)4
フジ帝国の興亡(抜粋)
フジ帝国の興亡(抜粋)2
フジ帝国の興亡(抜粋)3
フジに代わってミケが祖留誇負家の実質統治に当たっていた期間は、厳密には半年間と考えられている。
この半年間で、フジが着々と築き上げつつあった大帝国の致命的な欠陥が浮き彫りとなった。即ち、警察力・軍事力のほとんどを女帝フジが一人で担っていたという事実である。
統治者が強力な武力を持つことは専制政治を成立させる必須条件であるが、それはあくまでも明確な指揮命令系統を有する軍隊に対する指揮権を持つということであって、統治者自身が前線で戦うということではない。
案の定、フジの不在期間はミケにとってまさに内憂外患の日々となった。
フジは祖留誇負家の家屋内への進入を厳しく禁じていた。
これは、食糧供給源にして気候の変化に伴う居住地の環境整備を担う、二人の人間との関係を悪化させないための、いわば外交的配慮である。
まずこの規制が緩み始めた。
若者は異文化に心惹かれることが多いものであり、同時にある種の奇行により自らを他の個体とは異なる個性的な存在であることを確認しようとするものだ。これは人であれ猫であれ、自己同一性を確立する過程で必ず経験する、成長の一局面である。それを押しとどめる有効な手段は、過酷な処罰による禁忌の定着しかない。フジはそれを確実に実行しており、かなりの効果を上げていた。祖留誇負母の証言によると、フジの大遠征以前の時期、家屋内に侵入した猫は皆無だったようである。
猫たちにとって祖留誇負家の家屋と屋外を分かつ敷居と敷石は、決して跨ぎ越してはならないものになったのだ。
だが、人間との交渉を担ってきたミケだけはフジも処罰しようとしなかった。境界線を越えなければ外交は成り立たないからである。人間との交渉材料が自らの美しさと愛らしさである以上、家屋内に入るという行動も時として必要となる。
実際は、ミケが家屋内に入るのは人間側からの要請があった場合に限られていたのだが、人間との交渉を経験していない若い猫たちがそういった事情を理解するのは困難であったとみえ、ミケを真似る猫が現れはじめるのにそう時間はかからなかった。
全く状況判断をせず、好奇心の赴くままに若い猫たちが家屋内への侵入を試みるようになったのである。その結果として、外壁・障子の破損、廊下の汚損といった、人間の心象を著しく損なう事件が頻発する。
ミケは彼女なりに若者たちの行動を抑えようとしていたが、元々性格の穏やかな彼女はフジほどには苛烈な罰を与えることができなかったため、実質的な効果のないまま、人間との関係は日増しに悪化していった。
そして、人間の留守中に家屋内に侵入した猫が、下ごしらえをしたまま放置されていた魚数尾を強奪するという事件が発生するに及んで、人間の態度が決定的に硬化した。
その事件以降、ミケの必死の外交努力も空しく、人間側からの食糧供給は完全に絶たれてしまったのだ。
だが、ミケの苦難の日々はまだ始まったばかりだった。
つづく。
フジ帝国の興亡(抜粋)2
フジ帝国の興亡(抜粋)3
フジに代わってミケが祖留誇負家の実質統治に当たっていた期間は、厳密には半年間と考えられている。
この半年間で、フジが着々と築き上げつつあった大帝国の致命的な欠陥が浮き彫りとなった。即ち、警察力・軍事力のほとんどを女帝フジが一人で担っていたという事実である。
統治者が強力な武力を持つことは専制政治を成立させる必須条件であるが、それはあくまでも明確な指揮命令系統を有する軍隊に対する指揮権を持つということであって、統治者自身が前線で戦うということではない。
案の定、フジの不在期間はミケにとってまさに内憂外患の日々となった。
フジは祖留誇負家の家屋内への進入を厳しく禁じていた。
これは、食糧供給源にして気候の変化に伴う居住地の環境整備を担う、二人の人間との関係を悪化させないための、いわば外交的配慮である。
まずこの規制が緩み始めた。
若者は異文化に心惹かれることが多いものであり、同時にある種の奇行により自らを他の個体とは異なる個性的な存在であることを確認しようとするものだ。これは人であれ猫であれ、自己同一性を確立する過程で必ず経験する、成長の一局面である。それを押しとどめる有効な手段は、過酷な処罰による禁忌の定着しかない。フジはそれを確実に実行しており、かなりの効果を上げていた。祖留誇負母の証言によると、フジの大遠征以前の時期、家屋内に侵入した猫は皆無だったようである。
猫たちにとって祖留誇負家の家屋と屋外を分かつ敷居と敷石は、決して跨ぎ越してはならないものになったのだ。
だが、人間との交渉を担ってきたミケだけはフジも処罰しようとしなかった。境界線を越えなければ外交は成り立たないからである。人間との交渉材料が自らの美しさと愛らしさである以上、家屋内に入るという行動も時として必要となる。
実際は、ミケが家屋内に入るのは人間側からの要請があった場合に限られていたのだが、人間との交渉を経験していない若い猫たちがそういった事情を理解するのは困難であったとみえ、ミケを真似る猫が現れはじめるのにそう時間はかからなかった。
全く状況判断をせず、好奇心の赴くままに若い猫たちが家屋内への侵入を試みるようになったのである。その結果として、外壁・障子の破損、廊下の汚損といった、人間の心象を著しく損なう事件が頻発する。
ミケは彼女なりに若者たちの行動を抑えようとしていたが、元々性格の穏やかな彼女はフジほどには苛烈な罰を与えることができなかったため、実質的な効果のないまま、人間との関係は日増しに悪化していった。
そして、人間の留守中に家屋内に侵入した猫が、下ごしらえをしたまま放置されていた魚数尾を強奪するという事件が発生するに及んで、人間の態度が決定的に硬化した。
その事件以降、ミケの必死の外交努力も空しく、人間側からの食糧供給は完全に絶たれてしまったのだ。
だが、ミケの苦難の日々はまだ始まったばかりだった。
つづく。
by solcov
| 2005-05-04 11:51
| 猫
