
毎日一つずつ楽しいことを見つけて幸せに暮らす実験・・・のはずが現在K-POP+韓国ドラマ偏重中
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フジ帝国の興亡(抜粋)2
ミケはフジとは全く異なる性質を持つ猫であった。
人間に触らせることこそないものの、足元にじゃれつくことは頻繁にあったし、祖留誇負母が買い物などで家を空ける時には必ず途中まで見送り、気が向けば玄関先で出迎えることもあった。
フジが家の周辺を徘徊することを嫌っていた祖留誇負父も、ミケに対しては祖留誇負母の目を盗んでサキイカや竹輪を与えたりしていたようである。
・・・だが、この時点でミケを追い出すべきだった。例えそれが原因でフジが家に寄りつかなくなったとしても、断固として実行すべきだった。今思えば、あの時自分はフジに敗れたのだと祖留誇負母は後に述懐している。
祖留誇負家に二匹の猫が住み着いて数ヶ月。
春の訪れとともに、祖留誇負母はある異変に気づいた。
フジの腹部が異様に膨れあがっていたのだ。
妊娠である。
祖留誇負母は事ここに至ってようやく自分の犯した過ちに気づいた。
ミケもまた雌なのだ。
遠からずミケも妊娠するに違いない。ミケもフジ同様、美しい女盛りの年齢である。
祖留誇負母が危惧した通り、それから時日を置かずミケの腹部も膨らみ始めた。
彼女たちは、自分たちへの干渉が少なく食糧供給が安定した、安全な出産場所を探していたのである。
猫が一匹しか子供を産まない可能性は極めて低い。
安全な出産場所は、遠からず安全な育児場所へと変貌を遂げるだろう。そして、祖留誇負家で育ったその子猫たちは、来年また子猫を産むのだ・・・。
祖留誇負母は葛藤した。
フジしかいなかった頃はともかく、ミケの人懐っこさを知った今、ころころと転がるような子猫を捨てるような真似が自分にできるだろうか。
今からでもいい。心を鬼にしてフジを堕胎させ、ミケに不妊手術を施すのだ。
だが、加齢と共に衰えた運動能力と、過剰に付着した体脂肪が彼女に二匹の猫を捕えることを許さなかった。
春が去り、初夏と呼ぶに相応しい日差しが祖留誇負家に降り注ぐ頃、そこには合計十匹の猫がいた。
祖留誇負母はもう猫たちを追い出そうとはしない。祖留誇負父も庭に出ては八匹の子猫を眺めるようになった。年に二回帰省する子供たちも、庭先を駆け回る子猫たちと、それを見守る美しい二匹の母猫を見ればきっと喜ぶだろう・・・。
全てはフジの思惑通りになった。
しかし、フジは自分の子供たちを人間の間近で育てるということの意味を本当には理解していなかった。
後に近隣地域の猫を圧倒する一大勢力に成長するフジ帝国は、その成立前夜にして既に崩壊の芽を内包していたのであった。
つづく。
人間に触らせることこそないものの、足元にじゃれつくことは頻繁にあったし、祖留誇負母が買い物などで家を空ける時には必ず途中まで見送り、気が向けば玄関先で出迎えることもあった。
フジが家の周辺を徘徊することを嫌っていた祖留誇負父も、ミケに対しては祖留誇負母の目を盗んでサキイカや竹輪を与えたりしていたようである。
・・・だが、この時点でミケを追い出すべきだった。例えそれが原因でフジが家に寄りつかなくなったとしても、断固として実行すべきだった。今思えば、あの時自分はフジに敗れたのだと祖留誇負母は後に述懐している。
祖留誇負家に二匹の猫が住み着いて数ヶ月。
春の訪れとともに、祖留誇負母はある異変に気づいた。
フジの腹部が異様に膨れあがっていたのだ。
妊娠である。
祖留誇負母は事ここに至ってようやく自分の犯した過ちに気づいた。
ミケもまた雌なのだ。
遠からずミケも妊娠するに違いない。ミケもフジ同様、美しい女盛りの年齢である。
祖留誇負母が危惧した通り、それから時日を置かずミケの腹部も膨らみ始めた。
彼女たちは、自分たちへの干渉が少なく食糧供給が安定した、安全な出産場所を探していたのである。
猫が一匹しか子供を産まない可能性は極めて低い。
安全な出産場所は、遠からず安全な育児場所へと変貌を遂げるだろう。そして、祖留誇負家で育ったその子猫たちは、来年また子猫を産むのだ・・・。
祖留誇負母は葛藤した。
フジしかいなかった頃はともかく、ミケの人懐っこさを知った今、ころころと転がるような子猫を捨てるような真似が自分にできるだろうか。
今からでもいい。心を鬼にしてフジを堕胎させ、ミケに不妊手術を施すのだ。
だが、加齢と共に衰えた運動能力と、過剰に付着した体脂肪が彼女に二匹の猫を捕えることを許さなかった。
春が去り、初夏と呼ぶに相応しい日差しが祖留誇負家に降り注ぐ頃、そこには合計十匹の猫がいた。
祖留誇負母はもう猫たちを追い出そうとはしない。祖留誇負父も庭に出ては八匹の子猫を眺めるようになった。年に二回帰省する子供たちも、庭先を駆け回る子猫たちと、それを見守る美しい二匹の母猫を見ればきっと喜ぶだろう・・・。
全てはフジの思惑通りになった。
しかし、フジは自分の子供たちを人間の間近で育てるということの意味を本当には理解していなかった。
後に近隣地域の猫を圧倒する一大勢力に成長するフジ帝国は、その成立前夜にして既に崩壊の芽を内包していたのであった。
つづく。
by solcov
| 2005-03-23 00:48
| 猫
