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リメイク版宇宙戦艦ヤマト

僕くらいの世代だと、それが肯定的なものであれ、否定的なものであれ、「ヤマト」に対して何かしら思うところのある人が多いだろうと思う。
僕は小学生の頃に初めて見ていっぺんにファンになり、その後に続く続編にも延々付き合って来たクチだ。
だが、結局本当に心の底から好きだったのは一番最初の「宇宙戦艦ヤマト」だけで、その後に続く続編にはいつもどこか食い足りなさが残っていたものだ。
多分それは、一度完結した物語を無理やり引き伸ばしていることが見る側にも伝わってしまっていたからだと思う。いわば、「さらば宇宙戦艦ヤマト」以後はヤマトがゾンビ化した姿を見せられているようなものだった。それでも未だにファンがいるというのは、それだけ最初のヤマトのインパクトが強烈だったということだろう。

そして近年になってにわかにヤマトが復活してきた。最初はアニメの「復活篇」、そしてキムタク主演の実写映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。
ゾンビ化したヤマトを一旦は葬ったものの、せめてもう少し質の良いゾンビとして蘇らせてやれば良かったという悔悟の念が強く感じられた「復活篇」。
オリジナルではほとんど類型化されたお飾りキャラだった森雪を物語の中心に据え、全く別の角度から「ヤマト」の物語を捉え直した「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。
どちらも僕は楽しめたのだが、世間の評判はそうでもなかったようだ。

更に今年はオリジナル版のリメイクである「宇宙戦艦ヤマト2199」が登場した。
今やいいオヤジになったファンたちが脳内補完し続けていたであろう、当時のアニメ技術では描けなかった部分を、このリメイク版は徹底的に描いている。

正直、「ヤマト」が今の時代に受け入れられるものなのかどうか、僕には今一つわからない。
それでも、十代の僕の脳内にあったもののかなりの部分が現実の映像として目の前に現れる感動というのはちょっと得難い経験だったし、連鎖的に当時の根拠薄弱な前向きな気分といったものも思い出すことができた。
それはやはり価値のあることだと思う。

ともあれ、アメリカ以上に日本のコンテンツ不足・企画不足が深刻な状態になりつつあることだけは確かなようだ。
by solcov | 2012-04-08 23:56 | アニメ

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