毎日一つずつ楽しいことを見つけて幸せに暮らす実験・・・のはずが現在K-POP+韓国ドラマ偏重中
by solcov
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チョPD 『GREAT EXPECTATION』
チョPDの第5集はなんと2枚セットである。2枚組ではなく、『GREAT EXPECTATION Pt.1 POLITICS SOCIAL CHANGE』と『GREAT EXPECTATION Pt.2 LOVE AND LIFE』の2枚を同時リリースしたのだ。
リリースされたのは3月なのだが、最近になってようやく聞いた。
正直なところ、僕はチョPDに余り興味を持っていなかった。
第2集は買ったのだが、80年代末~90年代前半にハウス・テクノ系の音楽をかなり熱心に追いかけていた僕にとって、彼の音はさして目新しいものではなかったし、メッセージ性が理解できるほどの韓国語力もないから、聞いていて余り面白くない。
せめて歌詞カードがあれば何とかなったかも知れないが、ラップの歌詞カードくらい無粋なものもない訳で、これは如何ともし難い。
そういう訳で、第3集・第4集には手を出さなかったし、第5集が出たのを知っても買おうとは思っていなかった。
ところが最近「友よ」がチャートを上昇してくるに及んで事情は一気に変わった。なんとイン・スニが客員ボーカルで参加しているではないか。イン・スニは余り日本ではきちんと紹介されていないアーティストなのだが、韓国のソウル系歌手の草分けのような人である。現在47歳というベテラン中のベテランだ。最新アルバムの『Jazz』以外は既に廃盤(注)になっているのが残念だが・・・。
そのイン・スニをフィーチャーした「友よ」はこれまでのチョPDに対するイメージを一変させるような曲だ。この曲が収録されている『LOVE AND LIFE』というアルバムそのものも、彼が単なるテクノ小僧ではなく、黒人系ダンスミュージックに対する深い愛情をもったミュージシャンであることを伺わせる内容だ。僕が考えていたより遥かにチョPDの懐は深かった。
韓国のコアなファンの間ではこの変容を「アンダー」を捨てて商業ベースに乗ろうとする動きとして批判する向きもあるようだが、多分チョPDというアーティストはそういう狭い世界に収まる存在ではないと思う。
ヒップホップとかパンクとか、アンダーグラウンドな世界に根ざしたメッセージ性のある音楽全般に言えることだが、自分たちの仲間うちでだけ通用する一種の「仲間言葉」としての機能が音楽に求められてしまうことが往々にしてある。ファンの側はそれでいいのだろうが、作り手としては一番メッセージを伝えたい相手はそもそも自分の音楽を聴いていないというジレンマを抱えることになる。まともに投票にも行かないような奴に政治批判のメッセージを聞かせても、単なるマスターベーションにしかならないということだ。
だからといって完全に商業ベースに乗ってしまったら言いたいことを言いたいように言う訳には行かなくなる。空疎な言葉で綴られる骨抜きのメッセージごっこに汲々としているヒップホップ系アーティストを見ればそのことは明らかだ。
チョPDは今回のアルバムに関して、『既存のファンたちは僕が社会的なメッセージを歌に盛り込んで誤ったものに対して毒舌で攻撃する姿だけを見せてくれるように願っている。待ってくれたらいいなと思います。今度の5集を以前の音楽スタイルのパート1と大衆的なパート2で作った。大衆的に認知度を高めて以前の非主流性向の音楽までも大衆に知らせるのが究極的な目標だ。』 と語っている。
イン・スニというショービジネス界のベテランと組んで大衆的な認知度を高めることには成功した。だが、方向性の違う2枚のアルバムを2種類のリスナーに向けて出すというようなことは今回限りの変則技だろう。次は両者のバランスをどう取っていくかが問題になる。
70年代にニューソウルというものが流行したことがある。
男女の愛を歌うばかりではなく、もっと社会性を持った歌を歌うべきだという運動なのだが、結局一時的なブームで終わってしまった。ニューソウルに限らず、その頃に作られたメッセージソングのほとんどは特定の年代の人々にだけ愛される「懐メロ」になってしまっている。むしろ、他愛もないラブソングが世代を超えて多くの人を勇気づけていたり救いを与えていたりするということを軽視してはいけない。
イン・スニはそういう音楽を歌い続けて来た歌手だ。彼女との出会いがチョPDを大きく飛躍させてくれることを期待したい。
(注)韓国のCDは安くていいのだが、廃盤になるのが早いのは困りものである。気になるCDを見つけたら速攻で買うようにしないと、二度と入手できないということになってしまう。そのおかげで僕も随分地雷を踏んだものである。
リリースされたのは3月なのだが、最近になってようやく聞いた。
正直なところ、僕はチョPDに余り興味を持っていなかった。
第2集は買ったのだが、80年代末~90年代前半にハウス・テクノ系の音楽をかなり熱心に追いかけていた僕にとって、彼の音はさして目新しいものではなかったし、メッセージ性が理解できるほどの韓国語力もないから、聞いていて余り面白くない。
せめて歌詞カードがあれば何とかなったかも知れないが、ラップの歌詞カードくらい無粋なものもない訳で、これは如何ともし難い。
そういう訳で、第3集・第4集には手を出さなかったし、第5集が出たのを知っても買おうとは思っていなかった。
ところが最近「友よ」がチャートを上昇してくるに及んで事情は一気に変わった。なんとイン・スニが客員ボーカルで参加しているではないか。イン・スニは余り日本ではきちんと紹介されていないアーティストなのだが、韓国のソウル系歌手の草分けのような人である。現在47歳というベテラン中のベテランだ。最新アルバムの『Jazz』以外は既に廃盤(注)になっているのが残念だが・・・。
そのイン・スニをフィーチャーした「友よ」はこれまでのチョPDに対するイメージを一変させるような曲だ。この曲が収録されている『LOVE AND LIFE』というアルバムそのものも、彼が単なるテクノ小僧ではなく、黒人系ダンスミュージックに対する深い愛情をもったミュージシャンであることを伺わせる内容だ。僕が考えていたより遥かにチョPDの懐は深かった。
韓国のコアなファンの間ではこの変容を「アンダー」を捨てて商業ベースに乗ろうとする動きとして批判する向きもあるようだが、多分チョPDというアーティストはそういう狭い世界に収まる存在ではないと思う。
ヒップホップとかパンクとか、アンダーグラウンドな世界に根ざしたメッセージ性のある音楽全般に言えることだが、自分たちの仲間うちでだけ通用する一種の「仲間言葉」としての機能が音楽に求められてしまうことが往々にしてある。ファンの側はそれでいいのだろうが、作り手としては一番メッセージを伝えたい相手はそもそも自分の音楽を聴いていないというジレンマを抱えることになる。まともに投票にも行かないような奴に政治批判のメッセージを聞かせても、単なるマスターベーションにしかならないということだ。
だからといって完全に商業ベースに乗ってしまったら言いたいことを言いたいように言う訳には行かなくなる。空疎な言葉で綴られる骨抜きのメッセージごっこに汲々としているヒップホップ系アーティストを見ればそのことは明らかだ。
チョPDは今回のアルバムに関して、『既存のファンたちは僕が社会的なメッセージを歌に盛り込んで誤ったものに対して毒舌で攻撃する姿だけを見せてくれるように願っている。待ってくれたらいいなと思います。今度の5集を以前の音楽スタイルのパート1と大衆的なパート2で作った。大衆的に認知度を高めて以前の非主流性向の音楽までも大衆に知らせるのが究極的な目標だ。』 と語っている。
イン・スニというショービジネス界のベテランと組んで大衆的な認知度を高めることには成功した。だが、方向性の違う2枚のアルバムを2種類のリスナーに向けて出すというようなことは今回限りの変則技だろう。次は両者のバランスをどう取っていくかが問題になる。
70年代にニューソウルというものが流行したことがある。
男女の愛を歌うばかりではなく、もっと社会性を持った歌を歌うべきだという運動なのだが、結局一時的なブームで終わってしまった。ニューソウルに限らず、その頃に作られたメッセージソングのほとんどは特定の年代の人々にだけ愛される「懐メロ」になってしまっている。むしろ、他愛もないラブソングが世代を超えて多くの人を勇気づけていたり救いを与えていたりするということを軽視してはいけない。
イン・スニはそういう音楽を歌い続けて来た歌手だ。彼女との出会いがチョPDを大きく飛躍させてくれることを期待したい。
(注)韓国のCDは安くていいのだが、廃盤になるのが早いのは困りものである。気になるCDを見つけたら速攻で買うようにしないと、二度と入手できないということになってしまう。そのおかげで僕も随分地雷を踏んだものである。
by solcov
| 2004-06-20 11:54
| 音楽(K-POP)