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ライブエイドっすか?

ライヴ・エイドの21世紀版“Live 8”、ついに開催決定!

このニュースで盛り上がっている人や是非とも盛り上がって欲しいと思っているオンガク業界の人もいるのだろうが、僕は結構げんなりしているのである。

随分大昔の話だが、僕は85年のライブエイドに行った。

有名ミュージシャンがたくさん出演していたのだが、ユッスー・ンドゥール以外は全く記憶に残っていない。あれはコンサートというよりお祭りだったし、雨は降るわ寒いわで音楽に集中し辛かったということはあるだろう。
だが、それ以前に僕はBAND AIDの『Do They Know It's Christmas』という曲が大嫌いだったし、したり顔でヒューマニズムを説くボブ・ゲルドフや、未開地の音楽を先進国アメリカに知らしめてやったぞと言わんばかりのポール・サイモンも大嫌いだったので、このイベント自体がどうにも胡散臭く感じられてしょうがなかったのだ。

もっとも、この胡散臭い人々のおかげで僕はユッスー・ンドゥールという希有な声と才能を持ったミュージシャンを知ることができたのだが・・・。

大体、「アフリカの人々は今日がクリスマスだと知っているだろうか?」なんていう発想が傲慢そのものだ。
そもそも、元々アフリカ大陸にクリスマスなんてものはない。なんでずっと北の方に住んでいる外国人の宗教儀礼まで知っている必要があるのか。まして、そいつらは自分たちの社会を破壊した張本人なのだ。
『Do They Know It's Christmas』という曲は、「クリスマスという聖なる日に、自分たちの幸せに浸るだけでなく、幸せを享受できない人のことに思いを馳せて、ついでにちょっとお金をあげちゃったりする僕らって素敵」という反吐が出そうな自己満足の歌にしか聞こえない。

単に募金することで救える命があることを知らしめるだけなら、「みなさん、一緒に募金をしましょう」と呼びかけるだけで十分だ。そういう意味では同時期の『We Are The World』の方が素直だったと思う。

そのライブエイドの21世紀版がどういうお題目を掲げるつもりなのか知らないが、どのみちこのイベントで大儲けを目論んでいるオンガク業界の海千山千は確実に存在する訳だし、運営スタッフまで含めてノーギャラでやるなんてことは考えられない。

結局のところ、いくら儲けても「名士」になれないミュージシャンの売名欲を満たし、おだてて稼がせるためのイベントじゃないのか、と考えてしまう僕はひねくれすぎなのだろうか。
by solcov | 2005-06-01 21:49 | 音楽(その他)

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