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Coco Lee 『EXPOSED』

Coco Lee 『EXPOSED』_a0018010_0301471.jpgココ・リー(李玟)と言えば台湾のトップアーティストの一人にして、史上初めてグラミー賞授賞式で歌った中国系歌手でもある。
もっとも、これは『グリーンディスティニー』の受賞という快挙があってのことなので、それをココ・リーの実績として数えるのが妥当かどうかは難しいところである。
この『EXPOSED』は、その彼女が実に6年ぶりにリリースしたアメリカ市場向けのアルバムだ。1999年にリリースした『Just No Other Way』はアメリカでそこそこの評価を得られはしたものの、肝心要の台湾で酷評されるという難しい状況になった。「確かに良くできたアルバムだが、中国系の歌手が歌う必然性がない」とか「アメリカの歌手になりたいなら、永遠にアメリカで活動すれば良い」とか「民族的アイデンティティを消してまでアメリカで商売する必要があるのか」などと言われたのだ。

そういう本質的な問題はこのアルバムにもある。
何も知らずに聞いたら僕も「ココ・リーに似てるな」くらいにしか思わなかったかも知れない。最近はやりのヒップソウル系ポップスの典型とも言える曲がずらりと並んでいる。
だからといって、デスチャあたりと比較できるほどの質ではない。
この手の音楽は、歌い手がセクシーでなければ売れないという傾向があるせいか、ココ・リーも果敢にセクシーなイメージに挑戦している(それがまた、台湾で「天后」とまで言われた歌手がこんな破廉恥な恰好をして・・・などという現地評に繋がっているのだが)。
だが、差別的な意味での「オリエンタルな雰囲気」を取り除いても通用するだけの、普遍的なセクシーさがあるかと言えばこれもそうでもない。
あらゆる意味で、「アメリカで通用するための要素」をマーケティング戦略的に取り入れているだけなのだ。

元々ココ・リーは、例えば張惠妹のような強烈な個性を持ち合わせていない。
よく言えばバーサタイル、悪く言えば器用貧乏なタイプだ。一定水準以上を軽くこなしてしまう実力を持っているのだが、それ以上のものがない。
アメリカ育ちということも影響しているのか、英語で歌うとその傾向がより顕著に表れる。

どこかの国の2世歌手のように、現地の有名プロデューサーにあやかって知名度を上げようなどという卑しい根性は感じられないし、あくまでも正攻法でアメリカ市場に食い込もうという姿勢は立派なのかも知れない。だが、アメリカのソウル系も台湾のポップスも等しく好きな僕が聞いてすら、彼女とそのスタッフの努力に見合うだけの結果は出ていないように思われる。

音楽に国境はないという。
だが、そんなのは真っ赤な嘘だ。国境は厳然と存在するし、それを越えるのは容易なことではない。
by solcov | 2005-05-01 01:07 | 音楽(その他)

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