今年1年を振り返ってみると、韓国のガールズグループを相変わらずよく聞いてはいたものの、Wonder Girls、少女時代、KARA、T-ARA、2NE1といった古顔が多く、f(x)とMiss Aが比較的新しめといったところだ。つまるところ、2008年〜2009年の時点で目立っていたグループが中心で、2010年デビューのMiss Aが辛うじてすべりこみ、ということになる。
K-POPの海外市場進出を可能にしたのは、ざっくり言ってしまえば「多様なビートに適合させることが可能な韓国語の特性を利用した、極端な洋楽化」にあったと思う。僕も韓国アイドルへの年甲斐のない熱中ぶりについては人後に落ちない自信があるが、実質的には80年代〜90年代の洋楽育ち世代の郷愁を誘う音作りに惹かれていただけ、という面は否定できない。
K-POPブームの牽引役は40代だそうだが、洋楽ブームとそれに呼応する形で登場した「J-POP」の洗礼を受けた世代がその辺であることを考えると、納得のできる話ではある。
今のJ-POPファンには申し訳ないが、僕たちの世代にとって今の日本の主流となる音楽はいささか退屈過ぎるのだ。
一方、いわゆる洋楽も00年代以降なにやら焼き直し臭い音楽ばかりになってしまい、レディーナントカがバカっぽいパフォーマンスを見せてくれたくらいでは追いつかないくらい刺激に乏しい。
恐らく、怒涛の80年代・90年代を経験した韓国の音楽制作者たちも同じような不満を持っていたのではないかと思うのだが、彼らの作る音楽は中年の郷愁を誘うポイントをきっちりと抑えつつ、新しい技術と手法を適宜取り入れるという方法で作られていた。これがかつて世界を席巻していた英米産の音楽の現代的再現を可能にし、ひいては海外で売れることを狙った新しいK-POPの登場を促したのではないだろうか。
恐らく、このブームは僕たちの世代が飽きるまでは安泰だが、いかんせん流行の移り変わりの早い時代に多感な青春時代を送った僕たちは恐ろしく飽きっぽい。この二年くらいで若いファンが一気に増加してはいるが、かなりの部分「大人買い」で支えられている(大抵のK-POPアイドルはCDを3パターン発売する)K-POPの販売が中年世代抜きで維持できるかどうかは疑問である。
実際のところ、今年はアイドルグループよりも『偉大な誕生』とか『私は歌手だ』のような番組に登場した歌手の方が面白かったと思う。特に『私は歌手だ』は、K-POPがほとんど見向きもされなかった第一次韓流ブームの頃に人気があった歌手が次々と登場し、往年のファンにはたまらない番組だった。
『偉大な誕生』の新人の中では、シェインがこれまで韓国には余りいなかったタイプの歌手で、彼が今後どんな歌を聞かせてくれるのかちょっと楽しみにしている。あとはセウンちゃんとかヘリちゃんとか・・・(笑)。
クリスマス終わっちゃったけどまあいいや。